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体性感覚・視覚・前庭覚

体性感覚・視覚・前庭覚(目次)

 

はじめに

病理(病気・怪我)でもないのに痛みや不調が起こる時、それは“防御反応”が起きています。

「自分の身体はどうなっているのか」
「自分を取り巻く世界はどうなっているのか」

という「情報」を元に、「脳」は身体をコントロールしています。
それゆえ、この「情報」に問題があると、身体を適切にコントロール出来なくなってしまいます。これが防御反応を起こし、痛み・不調の原因になります。
したがって、「情報」を適切に収集できる様に、以下の感覚機能を改善する必要があります。

1、体性感覚

子どもは触って感覚を発達させている

体性感覚は「関節・筋肉・皮膚」の感覚です

例えば

・「温かい」と「熱い」の境目
この感覚に問題があると「やけど」につながります。

・「触れる」「圧迫される」の境目
衣服は触れていますが、着圧系の下着は圧迫しています。この感覚に問題があると、圧迫による血行不良を引き起こします。

ちなみに、着圧系の下着は子供はつけません。子供に限らず、健全な感覚機能を持っている方は着圧系のものを嫌がります。

このように「感覚」は、危険を察知する機能を備えています。その感覚がうまく働かないと、危険を回避出来ないので、身体は防御反応により緊張してしまうのです。

<試してみてください。>

・古傷
・手術後(帝王切開含む)
・調子の悪い所
それぞれ左右の差を比べて見てください。比べ方は、
・さすってみる
・振動を与えてみる(電動器具、携帯のバイブレーションなど)
・爪楊枝でつつく
など、左右差や調子の良い所と比べて見てください。

例えば)右首が痛くなることが多い場合
→右首と左首をさすってみる。右首のさすった感覚が弱い(微差)かもしれない。

さて、どうでしたでしょうか?
感覚が弱い箇所があったでしょうか?
その場合、痛み・不調があるから感覚が弱いのでしょうか?それとも、もともと感覚が弱いから痛みの発生原因になり易いのでしょうか?

皮膚感覚にも左右差があるということは、体の危機管理にも左右差があるということです。
つまり“防御反応”をする=緊張させる必要があると「脳」が判断した結果とも言えます。

2、視覚

「視力」ではなく、「視覚」

視覚は「視力」だけではありません。
「視力」は焦点を合わせて、詳細にモノを観察する能力です。これを静止視力と呼びます。この静止視力以外にも目にはたくさんの能力を有しています。
例えば「周辺視野」です。
「周辺視野」は、焦点は合っていないが見えている状態です。
ちなみに、スポーツは「周辺視野」がとても大切な要素です。
反応が良い選手ほど全体をぼんやり見ています。これは周辺視野が働いています。

静止視力が物事を詳細に捉える能力に対して、周辺視野は物事の変化を捉える能力が発揮されます。
ちなみに、運転中や歩行中に飛び出してくる人や車を認知できるのも、周辺視野です。

「動いているモノを捉える」とは、この周辺視野の能力です。
スポーツでは
・相手の動きを見る
・味方の動きを見る
など様々な変化を見て、自分の最適な行動パターンを導こうとします。1箇所づつ「しっかり目で詳細に確認」している訳ではありません。「全体を瞬時に把握」しているので周辺視野が働いています。

つまり、スポーツが苦手・特定の競技が苦手な方は周辺視野の機能がうまく働いていない可能性があるということです。

これは、歩行時においても言えることです。
私たちは歩いている時に、手・足を周辺視野の中に捉えています。
歩行時において、足の着地場所を周辺視野で認識しているのです。
なので、「安全な着地場所がある」という認識がある場合(周辺視野で足元まで見えている場合)、かかとからしっかり着地することができます。結果、ストライドが大きく股関節を回転させる歩き方になります。
この歩き方は慣性を活かした歩き方(推進力にブレーキがかからない)になるため、臀部周辺の筋肉を使い、疲れにくい歩き方になります。

しかし、周辺視野で足元が認識できないと、かかとから着く様な大きなスライドで歩くことが難しくなります。「安全な着地点」が確認できないため、着地面を増やしスライドを小さくすることで安全を確保しようとします。これが、ペタペタ歩きになります。このペタペタ歩きは、膝関節中心の歩き方をするため慣性が働かず、臀部の筋肉ではなく太ももの前とふくらはぎを使います。太ももの前の筋肉は、歩行時の推進力に対してブレーキのかかる筋肉です。その為疲れやすく、お尻の筋肉を使わないので垂れてしまい、腰痛や膝の痛みにもなります。
また、左右の視認識が違う人もいます。違う情報を見ているから体がうまく動かせない=防御反応が起きるのです。

<試してください>首の回旋
1、目を、回旋と方向を見ながら(首を右回旋するなら、目で左を見ながら)回してみてください。
2、目を、回旋と同じ方向を見ながら(首を右回旋するなら、目で右を見ながら)回してみてください。

1、2で同じ首を回すという行為なので、同じ筋肉しか使っていません。しかし、「視覚情報」有りと無しでは、周りやすさに違いが出たと思います。

視覚によって確認できれば脳は「安全」なのです。確認できないと防御反応を起こします。これが緊張です。
スマホやパソコン作業で肩こりが起きるのは、中心視野が過剰になり、相対的に周辺視野の機能が低下するので緊張し易くなります。
「遠くの景色を見ると良い」と言われますが、「景色を見る」のは一点を詳細に見る中心視野ではなく、全体を俯瞰して見る周辺視野を使うからです。

「中心視野」と「周辺視野」両方バランスよく使うことが、目にとっての積極的休養になります。

3、前庭覚

半規管は左右で6つ

体が重力に対して真っ直ぐに立っているかを感知する器官があります。

乗り物酔いなどや、ジェットコースター、コーヒーカップが苦手だと「三半規管が弱い」とか言ったりしますが、耳にある器官がバランス感覚に関わってきます。この器官は

・重力方向
・動く方向
・頭部の傾き
などを検知しています。
この器官は左右に3つづつ、合計6つあります。

この6つの器官で自分の体のバランスを感知しています。
したがって、この6つの器官どれかにうまく働いていない所があると、「真っ直ぐ」の感覚がズレてしまします。

<試してみてください>
・右足で片足立ちしたまま、顔を動かさずに目だけで右上を見る
・左足で片足立ちしたまま、顔を動かさずに目だけで左上を見る

苦手な方向はありませんでしたでしょうか?

左右どちらか。そして、前・後・外側半規管のどれか。検査により特定し、機能不全に陥った感覚を訓練していく必要があります。

まとめ

・様々な感覚を使って「自己認知」「周辺認知」をする、その情報を脳で解釈し、筋肉や自律神経をコントロールする

・感覚そのものに問題があると、脳は正しく解釈出来ない。その結果“防御反応”が起こる

・“防御反応”によって筋肉は緊張する

・「感覚」は、体性感覚・視覚・前庭覚の3つが特に大切

・「脳」へ正しい感覚情報を送るために「機能」を改善する

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