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身体づくり(理論編)

はじめに

身体づくりは「日常を変えること」です。
今の日常が、今の身体をつくっています。ですので、日常を変えれば身体は変わります。
どのうように変えるか、それは今持っている「知識」の中で思考されます。
知識の骨組みによって、思考が変わります。
思考によっても行動が変わり、行動によっても思考は変わります。
そして、思考と行動によって日常はつくられ、日常を変えても思考と行動も変わります。

・思考⇄行動⇄日常
これを変化させていくことが、身体づくりです。
その土台となる概念を皆様と共有し、同じ方向を向いて身体づくりをしていきたいと思います。

リハビリの概念

“徒手療法は、痛みの回路を切り替える行為であり、リハビリは、強度な能動的な作業を繰り返し、新しい神経回路を構築すること”

「痛み・不調」を感じる状態というのは、不具合を起こす神経回路が構築されている為です。その不具合を起こす神経回路を遮断し、「調子が良い、よく動く」という神経回路を、新しく構築していくことがリハビリです。

神経は「使うか失うか」という法則があります。良く使う神経回路は、より太く成長し、使わなければ自然消滅します。

新しく「覚える」「出来る様になる」これが神経回路が構築されたということです。その反面、使わない神経回路は消失します。1週間に約25%の神経回路が消失しています。

勉強やスポーツなどと同様に、何回も反復したものは神経回路が強固に構築され、使わなければ消失します。つまり「忘れる」「出来なくなる」ということです。

調子の良し悪しも、症状が出る前に不具合を起こす神経回路が出来ています。調子の良い状態の神経回路を構築し、調子が悪くなる回路を消失させれば良いのです。

例えば
「腰痛・肩こり」の症状は、症状が出る前に「猫背」という不自然な姿勢を維持する神経回路が出来ています(もちろん違う場合もあります)。

・お困りの症状:腰痛・肩こり
・なぜ?   :猫背の姿勢を保つため、腰や肩が緊張する

この場合、「猫背」にならない神経回路を構築すれば良いのです。では、なぜ「猫背」になるのか?というと「舌」に問題があるかもしれません。

「舌」は味を感じる以外にも、頭の位置情報を脳に送るなどの役割があります。ここに問題があると頭の位置を適切に保つくことが難しくなり「猫背」になります。

・猫背の原因:頭の適切な位置情報が脳に送られていない
・なぜ?  :舌に問題がある

したがって、舌に適切な感覚刺激を入れることがリハビリになります。

・インプット(「舌」への感覚刺激)→脳(頭の位置情報を再解釈)

頭の位置が変わると体の中心軸が変わります。次に、新しい中心軸になった状態で「運動」し、体に再認識させることが必要です。

・インプット(新しい中心軸)→脳→アウトプット(新しい運動パターン)
この過程を繰り返し、新しい神経回路を構築することがリハビリです。

ヒトの体の構造は、「頭」と「仙骨」それらをつなぐ「背骨」の位置関係が非常に大切です。したがって、頭も含めた身体感覚の情報が正確な人ほど、本来のポテンシャルが発揮できます。(優秀なスポーツ選手に猫背はいない)

これは、運動能力に限りません。俳優・モデル・ビジネスパーソン・受験生、高い能力を引き出している人は、姿勢が良い。言い換えると「感覚」が適切に機能し、より適切に多くの情報を脳に伝えることが出来る姿勢が「良い姿勢」とも言えます。

また、「頭」「背骨」「仙骨」は自律神経も走行しており、レジリエンス(対応力・耐久力)にも関与します。

あらゆるストレスに対し、乗り越えてより強くなるか、耐えられず弱っていくか、これらはレジリエンスの強さにも大きく左右されます。

ストレスへの対応力は、「経験」によっても変わります。「経験」した事は、初めてのことよりストレスは軽減します。故に、何事も「経験」を少しづつ増やすことで対応力が身につきます。

人間関係のストレスによる不調は、メンタルストレスと呼ばれたりしますが、メンタルの強さとは関係ありません。そもそもメンタルの強い弱いという医学的な尺度はありません。

しかしSocial Skill(社会的なスキル)と呼ばれる技術はあります。「技術」なので学習によって獲得する能力です。よって、Social Skill(社会的なスキル)が高い人ほど、人間関係のストレスは少なくなります。

これらもすべて、後天的に獲得する能力です。

「体の強さ」は、筋肉の強さや運動能力だけではありません。

挫けないハートのしなやかさ、病気にならない強さ、仕事・試合・勉強をひたすら続けられる精神力、どんなプレッシャーも跳ね除けるタフネスも、後天的に学習によって獲得する能力です。

「リハビリ」「コンディショニング」「健康」それぞれ知識と行動によって身につきます。

コンディショニングの概念

“レジリエンス(耐久力・対応力)、コンディション、Social Skill(社会的スキル)、Experience(経験)、これら4つの相互関係”を総括してコンディショニングと言います。

この中の一つレジリエンスは、自律神経の強さです。自律神経は交感神経と副交感神経があり、それぞれの役割が違います。

両方の機能が高いということは、体調をコントロールする機能が高いことを意味します。

体調をコントロールする機能とは
・日中の活動量(活動力)
・夜中の睡眠の深さ(回復力)
・免疫
など、あらゆる体の機能に関与します。また、頭(大脳新皮質・旧皮質・脳幹)にも関与し

・集中力
・認知機能、感覚統合、運動能力
・原始的感情(感動するなど)
・エネルギー増加・覚醒・リラックス

などにも影響を与えます。当院が最も重要だと考えているところは「脳と自律神経」です。
世界中でリーダーシップを発揮する政治家や経営者は、ほとんどが60~70代です。

つまり、60~70年かけて脳と自律神経に負荷をかけて鍛え続けたことで、高いパフォーマンスを発揮できる身体を手に入れています。言い換えると、後天的に「刺激と反復」によって強化した脳と自律神経を手に入れたということです。コンディショニングとは単純な体力を表す概念ではなく、あくまでもパフォーマンスです。

肉体的な強さが勝負を決する傾向のあるスポーツでも、ゾーン(Zoon)に入れるか否か、高い身体能力を引き出せるか否かは、脳と自律神経の状態に左右されます。

自分の現状を客観的に観察し(メタ認知)、問題点を見つけ、解決策を見つけ、実行する。これは正に「脳(前頭前野)の強さ」です。意思の強さも前頭前野です。身体の為に節制することも新しい習慣を作ることも、身体を強くすると共に前頭前野を強くすることに繋がります。
このように、コンディションニングを考える上で、脳と自律神経の働きはとても大切な要素です。
頭を使って、身体を使って、コンディションを上げていきましょう。

さて、自律神経の鍛え方ですが、それぞれの現状によってリハビリの進め方が変わります。

交感神経・副交感神経どちらも高い

 ①交感神経、副交感神経どちらも高いレベル

自律神経は交感神経と副交感神経の二つがあり、それそれが高いレベルで、適切に機能していることが重要です。

この状態だと、覚醒レベルも回復力も全てが高い状態です。

交感神経が高い

②交感神経が高いが、副交感神経が低い場合

 緊張状態が続いています。多くの方にお見受けするパターンで、うまく脱力することが出来ない、深く眠ることが出来ないなどの症状があります。この場合は、

・交感神経を抑制するか
・副交感神経の機能を上げるか

この二つを時期と状況に応じてリハビリします。

副交感神経が高い

 ③交感神経が低く、副交感神経が高い場合

いつも怠い、やる気が出ないなどの身体感覚があります。この場合のリハビリは難渋します。

様子を伺いながら、抑制と刺激を繰り返していく必要があります。

交感神経・副交感神経両方低い

 ④交感神経も、副交感神経も低い場合

日中の覚醒度合いも弱く、睡眠による回復もままならない状況です。

今置かれている環境を変えることから始めた方が良いかもしれません。

①~④までの4タイプがあり、時間帯などバイオリズムによって変化しますが、概ねの傾向はあります。また、病気が隠されいないか、病院での診断を仰いだ方が良い方もいます。

ほとんどの方は②の段階で、身体に異変を感じます。ストレスを感じると、身体は以下の反応を示します。

・交感神経活性、前頭前野の活動低下(キレやすい、感情の抑制不能、意欲の低下)
・カテコールアミン、コルチゾールの放出(副腎から分泌)

この状態が長く続くと、ホルモンを分泌し続けた副腎が疲労します。これが「副腎疲労」です。ストレスに抵抗する為に出し続けたホルモンの影響は

・免疫反応の抑制(風邪をおひきやすい、治りにくい)
・炎症の促進(肌荒れ、胃腸障害)、糖代謝の変化(ぽっこりお腹)

となり③へと移行します。
このため、②より③の方が時間がかかります。また、前頭前野の活動低下も現れると、リハビリを行う(意思→決定)が難しいかもしれません。

体調によって、「頑張れない時」は誰にでも起こります。それは意思力・行動力の問題ではなく、自律神経系、副腎系(HPA系機能不全)によるもので、生理的な反応の結果です。

コンディショニングは、能動的に行う(意思→決定)ことが必要ですが、根性の問題ではありません。生理的でロジカルな反復学習です。

知識と技術によって、高いコンディショニングを身に付けることが出来ます。

健康の概念

“健康な状態とは、社会的、肉体的、精神的に良好な状態”

リハビリ、コンディショニング、健康と3つの概念をお届けしました。共通の概念をもとに、コミュニケーションを取りながらサポートさせて頂きます。

・インプット(感覚)→ 脳(情報)→アウトプット(行動)

前述したように身体感覚がインプットでした。「脳」へより適切に多様な情報が伝えられほど、アウトプット(行動)が正確に安定したものとなります。したがって、「感覚」を鍛えましょう!というのがリハビリでした。

そして体調を整える上で、コンディショニングの考え方が必要で、4つの要素がありました。そのうちの一つはレジリエンス。それは、自律神経の強さです。

「感覚」が強くなり「自律神経」も強くなると、気持ちが変わります。体が変わると脳に伝わる情報が違うので、考え方や行動が変わるのです。怪我や病気、痛い・つらいなどの情報を脳へ送り続け、そこから出した考え方・行動と、「感覚」も「自律神経」も強い脳が出力した考え方・行動は違います。

軽い運動をしただけで前向きになったり、お風呂や美味しいものを食べただけで、寛容な気持ちなることは、誰しもが経験することと思います。「感覚を刺激する」ということは、気持ちまで変えてしまいます。

あなたが今思う、自分の身体に対する信頼度や感性は、「現状の体」で思いつく範疇に限られます。
一つ上の「感覚」「自律神経」の強さを手に入れた時に、初めて自分の身体に対する信頼度が変わり、感性が変わっているのです。

「痛みや不調をなくす為に治療に来ている」とお察ししますが、今の痛みはやがて無くなったとしても、この先一生痛みや不調から逃れられることは残念ながら無いでしょう。しかし、予め防ぐことはできます。
「体調」の良し悪しは知識と技術によってつくられるものです。

「不調」が社会的、精神的なものも原因になっているかもしれません。その状況を打破するためには「レジリエンス」のみならず、「経験値」や「社会的スキル」など複合的な力が必要ですが、それもまた後天的な知識と技術によって身につくものです。

貴方の「身体の情報」そのもののが「知識」で、「どうやって克服していくか」が貴方の身体を変える「技術」になります。自分の身体をより適切に操れる「知識」「技術」を身につけることが自己治癒力です。

感覚や自律神経を鍛える時間を日常の中に組み込んでください。自らの意思と行動(インプット→脳→アウトプット)により「可塑性」(当院のHP「リハビリ」参照)は起こります。

まとめ

結論:知識と行動で身体は変わる

問題解決に必要なものはリテラシー(知識)であり、十分な知識があれば大抵解決します。
体調が崩したくないのか、痛みだけ解決すれば良いのか、パフォーマンスを上げたいのか、全部良い状態にしたいのか。それぞれの問題を細分化し、必要な課題を抽出し、適切な方法で十分な量を繰り返せば身体は可塑性によって変化します。

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