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痛みの原因

はじめに

病気や怪我をすると「痛み」が出ます。しかし、病気や怪我でも無いのに起きる痛みがあります。

それは「緊張」によって引き起こされます。
肩こりや腰痛は、病気や怪我では有りません。緊張によって痛みが出ている状態です。

「自分は安心である」という身体感覚がしっかり出来ているときに、人は「リラックス」出来ます。
その為には「自分の身体の情報」「自分の周囲の情報」が必要です。
もし、右半身と左半身の感じている重力方向がズレていたら・・・
もし、右耳と左耳で拾っている音に違いがあったら・・・
もし、右目と左目で捉えている視野の範囲が違ったら・・・

このような差があると身体のコントロールが難しくなってしまいます。その結果「緊張」が生まれ、慢性痛の原因になることがあります。

脳は体を守っている

体には様々な感覚がある

「痛み」の原因を考える前に、「正常な状態」から考えたいと思います。
正常な状態とは、
<身体の感覚が十分満足に働き、「脳」が適切に身体をコントロール出来る状態>です。
例えば、「やけど」しそうな時、脳は体を下記の順序でコントロールします。
→「熱い」と感じて直ぐに手を引っ込める。
1、「熱い」という感覚が脳に届く
2、危険であると認識
3、体を守る(手を引っ込める)反応
という感覚から反応するまでの経路があります。
(*逃避反射:感覚神経は上行すると同時に脊髄反射を起こします。)

「熱い」という感覚が脳に正確に伝わった為、火傷を防ぐ為に筋肉を緊張させ手を引っ込めたのです。

このように「感覚」が脳に情報を送り、その情報に「脳」が解釈を加え、筋肉をどう動かすか(体をどう動かすか)が決定します。

1、感覚(インプット)
2、「脳」が解釈
3、どのように行動するか(アウトプット)

この順序で送られた情報を元に、「脳」は身体をコントロールしています。

この為、必要な情報が集まらないと、身体をうまくコントロールできません。言い換えると生存に必要な危機管理が出来ないので「痛み」となって、行動にブレーキをかけようとします。

正常な反応が得られないと脳は不安

感覚情報が間違っていると、脳は判断出来ない

腰痛や肩こりなども、怪我でも病気でもありません。

必要な感覚情報が脳に適切に伝わっていないから、身体をうまくコントロール出来ずに腰や肩の筋肉を緊張させているのです。

身体の原理原則として、
1、感覚(インプット)
2、解釈(脳)
3、筋肉への出力(アウトプット)
これら1→2→3の順序が決まっています。

腰痛や肩こりも、(インプット→解釈)の結果、腰・肩を緊張させたのです。
例えば、デスクワークで肩こりの場合
座っている時に脱力できない人がいます。
脱力すると体を安定して姿勢を保てないので、肩に力を入れることで、安定を保とうとします。これが「肩こり」です。
1、インプット(重心感覚が不安定)
2、解釈(倒れない様に、どこに力を入れるか判断)
3、アウトプット(肩に力を入れる)
と、なります。

つまり、体を安定させるための重心感覚の情報に問題がある為、肩を緊張させて剛性を高め、体の安定を保持しようとしたのです。
その結果、肩に力をいれて重心を安定させたのです。

腰痛も同じです。
腰周囲の筋肉を緊張させることで、身体の剛性を高め、体の安定(支持性)を得ようとしているのです。コルセットと同じです。また、腰をほぐしてもまた痛くなるのは、身体の剛性を高める為に腰周囲の筋肉を緊張させる必要があるので、同じ結果を引き起こします。

膝や肩、股関節全て同じですが、怪我をすると固くなります。
これは怪我により関節周囲の靱帯が緩み、剛性が弱くなった為、筋肉や周囲組織を緊張させ剛性を高める為です。

このようにインプットの結果が、現状を構成します。したがって、脳が適切に解釈するためにインプットの正確性が必要なのです。

インプットの正確性とは何か

感覚の違いが緊張を生む

色んな感覚を元に脳は自己の身体を認識し、筋肉や自律神経を制御します。
次に、感覚の問題で起こる痛み・不調の一例をご紹介します。

例)三半規管(前庭器官)の歪み
「ふらつき、車酔い、めまい」などはこの三半規管が関わること多いですが、実は肩こりや腰痛の原因にもなっていることがあります。
・写真を撮る時に「顔の傾き」を直される
・靴の減り方に左右差がある
・立っていると、左右どちらかに重心を乗せてしまう
・肩の高さに左右差がある
三半規管の機能は、平衡感覚などを感知しています。したがって、この機能に異常が起こるということは、自分の感じている平衡が、重力方向に対して平衡ではないということです。だから、自分では真っ直ぐと思っていても、実際には傾いてしまっているのです。

実際には傾いているのだから、倒れてしまします。よって、倒れない様に体を緊張させているのです。
それが肩こり、腰痛などの症状を生みます。
 

病理か防御反応か

感覚も運動も神経

先ほどの三半規管の例では「倒れない様に、(肩や腰などの)筋肉を緊張させた」結果、肩が凝る・腰が張るなどの症状が生まれました。
1、インプット→平衡感覚
2、脳→倒れない様に体を安定させる
3、アウトプット→(肩や腰)筋肉を緊張
といった順序によって体の痛み・不調が現れたのです。

このような反応を”防御反応”と呼びます。

痛みや不調には、この“防御反応”によるものと病理(病気)の二つに大きく分けることができます。

病理(病気)とは、組織の破綻(怪我)や組織の病変のことを指します。
骨折などの怪我は、骨という組織が破綻しています。これも生存の危機に関わるから当然痛みが出ます。
風邪・インフルエンザ・コロナなどの病気も、同様の理由で痛み不調が出ます。
このようにレントゲンで分かる組織の破綻や、血液検査などで分かる組織の病変を、病理(病気)と言います。

しかし、肩こり・腰痛はレントゲンや血液検査で分かりません。なぜなら骨や筋肉などに組織の破綻や病変が無いからです。
”防御反応”による緊張が「痛み・不調」を引き起こしているのです。

病理は病院で治療が必要です。組織の破綻には保護が必要なので、テーピングや湿布、装具などで安静と固定を目的とした治療です。組織の病変には化学変化を起こすことで症状緩和を狙います。これが投薬治療です。

“防御反応”の結果、「筋肉が固くなる」「筋膜が癒着している」「痛みの物質が出る」「筋肉に過剰な負担がかかる」という症状が起こり、痛みが出ているならば

1、「感覚』インプット 2、「脳」解釈 3、(筋肉の出力)アウトプット

1、「感覚』インプットから変えていかなくてはなりません。

この「感覚」で、特に大切なものが<体性感覚・視覚・前庭覚>です。

まとめ

・「痛み」は、「脳」が作り出した解釈の結果

・病理(病気・怪我)か“防御反応”かに分けられる

・病理(病気・怪我)の組織の損傷は固定や安静、組織の病変は化学的な変化を起こす投薬治療が中心

・“防御反応”は感覚機能が異常を起こしている為に、「脳」が正しく認知できない。よって「脳」が正しく認知できる様に「感覚」の機能を改善することが必要

・「感覚」とは、1ー体性感覚 2ー視覚 3ー前庭覚 の3つ

 コラム 身体を動かす仕組み

筋肉の緊張(石を拾う)までの過程

身体を動かす時、私たちの中で何が起こっているのか簡単にご説明します。
例えば、目の前に落ちている石を拾うという行為
1、石の情報(位置、大きさ、重さの予測)
2、石を拾う為に必要な身体を動かすプログラム作成
3、身体を動かす

という過程があり、図のように8つの工程があります。

筋肉を緊張させる(石を拾う)まで、1〜7の過程があります。

姿勢を維持するのも、感覚から色んな情報を得て、筋肉を緊張させています。

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