ストレスと皮膚の関係|参考文献:皮膚感覚から生まれる幸福|宇都宮市 整骨院・整体院 来恩Lion

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ストレスと皮膚の関係|参考文献:皮膚感覚から生まれる幸福

ストレスと皮膚の関係|参考文献:皮膚感覚から生まれる幸福

目次

1、皮膚温度と感情

2、こころは皮膚の内側にある

参考文献:皮膚感覚から生まれる幸福 春秋社 山口創 早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。桜美林大学教授。臨床発達心理士。

 

1、皮膚温度と感情

人は生まれて最初のストレスは「温度」です。

体内の温度と気温を隔てるものは「皮膚」ですので、「皮膚」がストレスから身を守る最初の砦になるわけです。

赤ちゃんは体温の調節が未熟な状態で生まれてくるので、体温が下がると「死」に直結します。したがって体温保持が生まれてきて最初に感じる欲求でありストレスへの対処になるのです。そこで養育者に温められるという経験は、「安心」という感情を経験することにもなります。

このようにして、「温かい」と「安心」という感覚を「皮膚」を介して学習していくのです。

また、「寒い」と「皮膚」の血管収縮が起こります。これが「鳥肌が立つ」という現象です。恐怖を感じた時にも鳥肌が立ちます。驚異によって傷害を受けた時、出血を減らすためにも皮膚の血管は収縮しているのです。それ以外にも孤独を感じると、指・鼻・額の温度まで下がるというデータもあります。

つまり、「温かさや寒さ」だけではなく「情動」も皮膚は感じているのです。

これは脳の「島皮質」と「線条体」という場所が関与しています。うつ病などの感情障害の方は、深部体温が高すぎるという特徴があります。この深部体温は皮膚温と相関があり、皮膚温が低いと深部体温が高くなる傾向があります。

そして、深部体温は睡眠とも関係しています。

日中は活動性を高くするために体温を上げ、夜中は休息し易いように体温を下げます。健康的な人は、寝る前になると手足がポカポカと暖かくなり、熱を放出し深部体温を低下させます。しかし、うつ状態の人は深部体温が下がらないため、寝付きにくくなります。睡眠障害とうつ症状、そして皮膚温・深部体温は相関関係があります。

そこでうつ病患者に対し、1回に2時間ほど皮膚を温めた所、深部体温が下がりうつ症状も軽減したという事例があります。温もりはうつをも改善させる力があるのです。

ストレスと自律神経の関係性については、こちらもご参考にどうぞ(交流する自律神経

2、こころは、皮膚の内側にある

心は「脳」「腹」「胸」にある。などと色々言われますが、皮膚の内側にあるとも言えます。皮膚には「気持ち良い」という感情をつくる触覚神経があります。この「気持ち良い」という刺激が脳内でセロトニンをつくり、そのセロトニンが心に安定をもたらしてくれます。

もちろん、だれに触られても「気持ち良い」と感じるわけではありません。「信頼できそう」な人に触られると「安心できる」=「気持ち良い」と感じます。そして、信頼出来るか否かは「脳」だけでなく、「皮膚」で判断しているとも考えられています。つまり触れなくても近くにいる段階で、皮膚が毛細血管を広げたり縮めたりするので、その反応を受けて脳が「気持ち良い」と判断している可能性もあると考えられています。

皮膚は物理的に自分と自分以外を分ける「境界」でもありますが、心理的な「境界」もあります。例えば、暖かい関係性を持つ人との間では、その人の喜怒哀楽も自分のことのように感じます。このように相手の心も自分の心の一部として、境界感覚が広がり「感じる」ことが出来るのです。「もらい泣き」などがこれに当たります。この時、皮膚は毛細血管を広げます。これが相手を受け入れている状態で起こる反応です。

物理的な皮膚への刺激と心理的な皮膚の反応は密接な関係があるようです。相手を信じる、受け入れる、感謝する、このような感情によっても皮膚は反応します。

「健康」であること。それは身体の反応から診ても、人とのふれあいや道徳的な感情にも結びついているようです。

自分への寄り添い方、人への寄り添い方が健康を決める要因にもなっているというお話でした。

 

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