スタッフブログ
「耳」には聞く力以外にも、平衡を保つ力がある。運動や運転にも支障が出る
「平衡感覚」の異常
聴覚検査をしたことがあると思いますが、「聴覚」とは別に「平衡」を保つ力が「耳」に備わっています。それは前庭器管です。ここに異常が生じると下記のような症状が出ます。
・めまいがする
・耳抜きをすると違和感がある
・スマホでスクロール操作をすると、酔う
・乗り物酔いがひどい
などなど色々ありますが、このような症状が見られます。もちろん、器質的な異常の場合もありますので、その場合は耳鼻科の方が良いでしょう。特に構音障害を伴う場合は病院に行く必要があります。しかし、病院で異常が認められない場合は、神経的な機能異常なので当院でお役に立てるかもしれません。
「耳」に異常があると、めまいやふらつきなどがメジャーな症状となりますが、運転などにも影響が出る人もいます。トンネルでの閉塞感や、出入りする瞬間に、何となくふらつきを覚えたりします。中央線に寄り過ぎてしまうなどの症状を訴える人もいます。また、高速道路の出入り口などで、急な速度の変更に不安感がある人もいます。
大きな事故につながる前にどうぞご相談ください。
「めまい」の一因
めまいについて補足しますと、
・「耳」の中の前庭器官
・「小脳」の協調運動
・「首」の頸動脈洞
が異常を起こしている場合があります。これらも病院で治す器質的な異常と当院で施術可能な機能異常の場合があります。また、このような場所に異常がある方は、肩こりや頭痛などの慢性的な不調を抱えている例が多いです。つまり、神経的に異常を起こしているので、筋肉も異常な緊張パターンをしてしまうのです。
それと、めまいには「抹消性めまい」と「中枢性めまい」があります。ご自身で出来る簡単な検査として「目」をつぶって真っ直ぐ歩いてみてください。
「抹消性めまい」では目をつぶった状態で、真っ直ぐ歩くことができなくなってしまいます。正常ならば「目」と「耳」と「足の皮膚」にある感覚器をバランスよく使って、歩く筋肉の出力(歩く方向)を決めています。
「目」で歩く方向を定め、「耳」で平衡感覚を保ち、「足の皮膚」で抗重力方向(立つ)を決めているのです。
したがって「耳」にある平衡感覚が機能障害を起こしている状態で、「目」をつぶり方向がわからない状態にすると、「皮膚」だけの感覚では真っ直ぐ歩くことが出来なくなってしまいます。
「足の皮膚感覚」で歩くことは出来ても、真っ直ぐ歩く感覚までは分からないのです。「耳」が正常ならば「平衡」であることがわかるので、「目」に頼らずとも右や左にぶれることなく、真っ直ぐ歩けます。
「小脳」の協調運動や「首」の頸動脈洞については、別の項でお話しします。
まとめると、「耳」は「聞くこと」以外にも、様々力を持っている器官です。そこに神経的な機能異常が発生すると、慢性痛の原因にもなり、運転や運動に支障が出ることがあります。
「身体の矯正」では頭の骨も矯正します。「ふらつき」などの症状や「髪の毛が引っ張られる感じ」などの症状は後頭骨(後頭部の骨)の変位が見られる方が多いです。
「耳鳴り」について
「耳」の症状といえば、耳鳴りですが、これも病院で治療が必要な器質的疾患と、当院で対応できる機能異常があります。症例では、器質的異常と機能的異常が混在している場合が多いようです。
ある特定の場所に行くと「耳鳴り」がする。あるいは特定・不特定の人に会うと「耳鳴り」がする。という方はお役にたてるかもしれません。
このような現象も、耳の中にある「リンパ」の問題もあれば、耳鳴りが聞こえてしまう神経の異常の問題もあるのです。当院では細かい診断はしませんが、エネルギー的な流れの異常を検査し正常化させていきます。